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通貨は、外国為替レートが、相手国との間の政治や経済などの関係でどのように変動するのかわかりやすいからです。
たとえば日本の貿易収支がアメリカに対して前年に比べ大幅に黒字になると円高が進みます。
世界の貿易の決済は基軸通貨であるアメリカドルで行なわれる場合が多いので、日本の企業は受け取ったアメリカドルを売って円に交換するため円高が進むのです。
また、アメリカの政策当局が、「日本の大幅な貿易黒字を抑制するために外国為替レートの水準が円高になることが望ましい」と声明を出すこともありました。
なじみのある国の通貨であれば、このようにニュースも自然と耳に入るため、より機敏に対応できます。
預金金利の水準は外貨によって異なりますが、高金利の通貨を選ぶときは慎重に検討する必要があります。
たとえば、かつてアメリカドルが3〜4%の水準であるのに対して、スペインペセタやイタリアリラはその倍の7〜8%でした。
外債でも人気のあったオーストラリアドルやニュージーランドドルは10%を超えていました。
ところがその後、円高になったために円に交換すると予想よりも利益が少なくなったことがありました。
外貨を選ぶときは、経済力のある国か、あるいは経済的に安定している国の通貨かどうかを検討する必要があります。
経済力があるとは、経済成長率や失業率などを総合した経済的基盤(国力)が国際経済の中で強いという意味です。
経済的に安定しているというのは、経済的基盤がしっかりしていて景気の変動が少ないということです。
こういう条件を備えた通貨はこれから強くなる傾向がありますし、世界的に経済混乱が起こったときにも。
避難通貨として安定しています。
アメリカドルは、経済的基盤を背景に基軸通貨して流通してきました。
ドイツマルクは、日本と同様に戦後奇跡的な経済復興を果たし、ヨーロッパの中では最も強い通貨として流通しています。
また、イギリスポンドは、90年代に入り長期にわたった経済的低迷を脱し、通貨として安定を取り戻しています。
外貨を選ぶときは、為替手数料も考慮する必要があります。
オーストラリアドルやニュージーランドドルは、為替手数料がアメリカドルなどに比べると高めに設定されています。
ニュージーランドドルの場合だと、仲値の65円(98年10月末現在)に1円75銭の為替手数料がかかるので、年率に換算すると元本の2.70%になります。
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